
筋トレの目的は筋力を向上させること
筋トレというキーワードを聞くと皆さん色々な運動方法を想像されます。腕立て伏せ、腹筋、背筋。学生時代のしごきのような運動からコアトレーニング、最近ではEMSを使った電気刺激もトレーニングと呼ばれています。
すべての運動が筋力を向上させるのでしょうか?なぜ、体力レベルも体重もがバラバラな人が自重で10回3セットなのか?科学的だから正しい、有名な選手がやっているトレーニングだから間違いないのでしょうか?
そんな疑問を感じたことはありませんか?
小島央MDが提唱するキス原則は物事を観察し、できる限りシンプルに考えることを提唱しそこから導き出された筋力を向上させる方法論、がキストレなのです。

筋肉が高強度な環境に適応することで筋力が向上する
と筋肉ドクターは結論付けています。しかし、高強度という言葉には落とし穴があります。
トレーニングにおける「強度」という言葉は使う人によってもあいまいで明確な定義がありません。例えばMETs、1RM、最大心拍数、カロリー消費量など様々。
一言で高強度な運動といってもバラバラなのです。
キストレにおける「強度」は物理学のパワー。
キス原則におけるトレーニング(以後キストレ)では「強度」、「容量」、「頻度」の3つの定義を明確にして、自動運動をさらに「日常生活動作」、「有酸素運動」、「無酸素運動」の3つに分類します。
キス原則では有酸素運動を「続けると息が上がって苦しくなり運動が継続できなくなる運動」と定義し、また無酸素運動を「続けると筋肉がつかれて運動が継続できなくなる運動」としています。
日常生活動作は「続けても息が上がらない、筋肉も疲れない運動」となります。
筋力が増強するのは「無酸素運動」で、出来るだけハイパワーな状態を維持して運動をすることで筋肉が高負荷な状態に適応させることが必要なのです。
キストレにおける「強度」は物理学のパワー(仕事率)と説明しました。
トレーニングにおける仕事は、
仕事(J)=力(重さ)× 距離(REP数)
仕事率はW=仕事/時間
仕事率(W)=重さ × 距離(REP数)/速さ
となります。
※ REP数が多ければ良いというわけではなく(細かく動かすとパワーの低い運動になるので)出来るだけ可動域を大きく使い速く動かすことが重要になります。
すなわちキストレは
「求心性を出来るだけ可動域を使って速く、遠心性を力が抜けずにゆっくりと動かし、筋肉が疲労して動けなくなるまで運動を継続する」
という非常にシンプルな手法なのです。
YATAGARASUの運動効果データ
央整形外科&フィットネスジム・アイアンクリニックでの、さまざまな年代の男女64人のトレーニングデータを元に集計した運動効果です。
主にレッグプレスでのトレーニング効果を掲載しています。
このデータはトレーニングを始めてから「3日目」時点のレッグプレス回数と、「3ヶ月目」時点のレッグプレス回数を測定し、運動者の平均増加率を求めたものです。
グループ | 3日目/平均 | 3ヶ月目/平均 |
---|---|---|
10代~30台未満 | 1 | 1.126 |
30代以上50代未満 | 1 | 1.134 |
50代以上 | 1 | 1.231 (最高増加率) |
全体 | 1 | 1.172 |
計測結果
グループ全体の運動効果は、レッグプレストレーニングにおいて117%アップという結果になりました。
また計測グループごとの結果では、50代以上のグループで123%アップの最高増加率を示しています。
YATAGARASUレッグプレスは、高齢層の足腰トレーニングマシンとして優れた結果を示しています。
筋肉ドクターが解説するKISSトレ
「ざんねんな筋トレ図鑑」インサイド
動画タイトル:『筋肉ドクター』小島央先生筋トレ指南書「ざんねんな筋トレ図鑑 」株式会社マキノ出版【ナイスクサテライト 】
概要抜粋:【筋肉ドクター】の愛称を持つ小島央先生の大反響の筋トレ指南書「ざんねんな筋トレ図鑑 」を編集されました 小川 潤二様をお迎えしてお話を伺います。
※ レインボータウンFM放送放送「ナイスクサテライト」様の許可を得て動画掲載させていただいています。
この記事を作成しました
KISSトレ関連書籍
KISSトレとは「Keep It Simple,Stupid!(愚かなほど単純に考えろ!)」
という、筋肉ドクターが生み出したKISS原則にそっておこなう筋力トレーニングのことです。
KISSトレが提唱するのは、意味がなかったり苦しいだけのトレーニングをするのではなく、効率的で、筋肉を鍛えるために最も適した手段を用いるということです。
KISSトレで最も特長的なことは、高強度の筋トレを週1回、各部位30秒程度しか行わないという原則です。そのため家事や仕事で忙しい方や、高齢者の筋力強化にも最適なトレーニングメソッドと言えます。
もっとKISSトレについて知りたい方へ、筋肉ドクターの近著「ざんねんな筋トレ図鑑」ご紹介します。